こんにちは!アントロワの平川です。
今回のアパレル販売員に役立つブログでは◯◯製、メイドイン◯◯の意味、定義について説明します。
皆さんは洋服やバッグを購入する時に、生産地を確認しますか?スーパーマーケットで食材の生産地を見るよりも、気にしない方が多いようです。ですが、洋服の縫製など細部に作りの良さを求める方は多いものです。最近、巷では洋服の生産地が中国製、韓国製、さらにはインド製、バングラデシュ製と様々です。ですが、やはり日本製がより優れているというイメージが強いようです。
アパレル販売員として多くのお客様と接客をしていると「日本製か?」と聞かれることがあります。ですが、この日本製の定義を理解しているアパレル販売員はどのくらいいるのでしょうか?そこで今回のテーマ、「日本製」は本当に良いものだろうか、そもそも日本製の定義とは何なのかを簡単に説明します。
それって本当に日本製?定義を簡単に説明すると・・・
洋服の日本製という表示には法律上の様々な規約がありますが、簡単に説明すると最後に縫製やパーツを取り付けて出荷した場所です。仮に洋服のボタンを最後に取り付けるしたケースでは、中国など他国で縫製された洋服を日本に輸入して、ボタンを取り付けて出荷をする。この時点で洋服には日本製のタグを取り付けることができるのです。
つまり、日本製だからといって全てが日本で作られているのではありません。私達が日本製だと思って購入した物は、実は90%は中国製だったということもあるのです。
日本製の洋服は本当に良質なの??
日本製のタグが付いた洋服は全て日本で作られた物ではないことを説明させていただきました。この事実を考えた時に、日本製が良いという認識は間違っていると考えるべきです。
例えば、上質なイタリア生地と糸を使用し、日本のような物価の高い国で作成しようとすると洋服1点あたりの価格が高くなってしまいます。日本のアパレル会社にはユニクロを代表として製造から販売まで一貫して自社で取組むSPAという業態があります。
各社は日本と同じレベルの品質を保てる自社工場を海外に持ち、人件費を安くしコストを削減します。そのコスト減は洋服1点あたりの価格に影響しますから、良い品を安く展開できるようになるのです。ところが、日本製にこだわり、安価な生地や糸を用意し、人件費の掛かる日本で製造する。どちらが良い品でしょうか?
もちろん、日本人特有の繊細さや実直さを持ち合わせた工場は信頼できるに値はするものです。最近、ニュースを賑やかにしている中国の食品工場の問題などを知ると、不安な気持ちになるのも自然なことです。ただし、品質タグの◯◯製、メイドイン◯◯に関しては、一概に信用はできないのです。
品質の良さは「目で見て手で触ること」が大事
洋服について言えば、物の良し悪しは自分で判断できるものです。判断の自信がない人は多少、値が張るものでも着てみることです。生地の頑丈さ、しなやかさ、暖かさ、縫製の強さ、着れば着るほど良し悪しの判断が付くようになってきます。すると、安くても品質の良い物、高くても品質の悪い物を判断できるようになってきます。
価格はデザインなど一概に品質だけで語ることはできませんが、違いが分かるようになります。是非、◯◯製、メイドイン◯◯にとらわれず、こ自身で洋服の良し悪しを判断できるようにしましょう。
2014年11月20日 ファッション専門!インターネット委託販売&買取 アントロワ