今回のブログではアントロワ店長がアパレル販売員時代に読んでいた本や雑誌についてお話します。
ファッション業界で働く際に最低限は知っておきたい業界本や雑誌が、このオークション出品に役立つことが多いのです。

今ではすっかり定番ブランドとなりつつあるH&M、Forever21、kitson、アバクロなどを日本に来る前から知っていた人はどれだけいたのでしょうか？
これから日本に展開されるだろうブランド、メーカーはファッション業界誌などを読むことで前もって知ることができるのです。

ファッション業界誌、新聞から得られること

将来、日本で話題になるブランドや会社はファッション業界誌や新聞を通して知ることが出来ます。
また、未来のトレンドやファッション業界で今、何が起きているのか。
さらにはアパレル業界の詳しい仕事内容、ノウハウなど、ファッション雑誌では知り得ない情報を多く得ることができるのです。

今回は主要なファッション業界誌、新聞を一覧にまとめました。
それぞれの特徴を購読の目的を踏まえて記載しています。
多少、アパレル販売員としての経験から感想を申し上げている点をご理解ください。

ファッション業界誌、新聞はこのような人にお勧め

ファッション業界誌・新聞の購読は以下の方にお勧めです。

• ファッション業界関係者
• アパレル販売員
• ファッション業界を詳しく知りたい一般の方
• アパレル関係の就職を目指す学生

主要なファッション業界誌・新聞一覧

沢山ある中で最も主要なファッション業界誌・新聞は以下の通りです。

1. WWD
2. ファッション販売
3. 繊研新聞

1、誰よりも早く世界のファッションニュースを手に入れる「WWD」

WWDは3つの媒体を発行しています。

• WWD Japan
• WWD beauty
• fashion news

ファッション業界人必読の週刊誌「WWD japan」

編集部がニューヨークにあり、ニューヨークの情勢はもちろん、ミラノやパリに支局を持ち、キーパーソンとの緊密なネットワークを駆使して、ワールドワイドなファッションに関する情報を収集をしているという特徴があります。
素材からメーカー、小売りまで、デザイナーやラグジュアリー・ブランドの動向も網羅して、日々、新しい情報を発信しています。
時代性を反映した切り口の企画や、批判精神に富むジャーナルは常に話題となり、まさに世界のファッション業界人の必読書であり、その影響力は業界随一です。

本国版の最速ニュースをいち早く、日本の読者に伝えるとともに、独自取材でのスクープやコレクション・レポート、トレンド分析、マーケット情報、経営者やデザイナーのインタビューなど様々な切り口で、ファッションの面白さやビジネスに役立つヒントを満載しています。ファッション業界人必読の“ニュースなファッション”を毎週月曜日に発行されています。

WWDは最も定番となっている週刊誌です。
まさに最近、注目されているのはH&M系列のCOS、ZARA系列のマッシモドゥティ、マレーシアのシューズブランドvincciなどがいつ日本に入ってくるかなどはWWDによっての情報に期待が持てるのです。

アントロワ店長はこのWWDジャパンが多くの方にお勧めです。ファッション業界関係者だけでなく一般の方にも有益な情報が沢山あります。
最新のトレンド情報から今後の流行・ファッション業界が見えてくるのです。

ちなみに最近はインターネット、フェイスブック、twitterなどでも情報を提供していますので、ぜひチェックしてみてください。

「WWDビューティ」は世界の最先端ビューティ情報を紹介

「WWDビューティ」はWWD-NYの日本版「WWDジャパン」の姉妹紙として誕生しました。
WWDの持つ世界的なネットワークを武器に、海外ビューティ事情や日本における最先端のビューティ情報を報道をしています。

また、新製品にフォーカスし、そのトレンドをWWDの独自の視点で把握、それにより化粧品業界に大きな影響を与えています。
最先端のヘア＆メイクのテクニック、製品情報、ビューティトレンドを紹介しています。さらに、百貨店、バラエティショップ、TV・インターネット販売などのビジネス情報からヘア、ネイルなどの各サロン業界まで、幅広い情報を提供しています。
ビューティ業界とファッション業界は通じるところがあります。美・ファッションというキーワードでWWDのノウハウを活かして美容業界にも大きく影響を与えています。

「FASHION NEWS」は東京のファッションショー＆展示会を網羅

「ファッションニュース」は、パリとミラノ、ロンドン、ニューヨーク、そして東京のファッションショー＆展示会のすべてを網羅するコレクション・マガジンです。
コレクションの解説やトレンド分析はもちろん、注目のデザイナーへのインタビュー、街角スナップなどを通して、限られた人にしか門戸が開かれていなかったファッションショーのすべてを伝えています。

一般の方はファッションショーといってもあまり馴染みがありません。最近は東京ガールズコレクションなど、一般の方向けのコレクションも開催されてはいますが、本当のコレクションブランドのコレクションを見る機会はおそらくないと言ってよいでしょう。そのコレクションを徹底解説しています。

発行は年8冊です。内訳は、メンズ、ミラノ＆ニューヨーク、パリ＆ロンドン、東京がそれぞれ2回ずつ。
圧倒的な掲載ブランド数とキーポイントを的確につかんだ解説、詳細なクリエイターのプロフィールなどは、ファッション業界関係者、日本全国の一般のファッショニスタはもちろん、ファッション＆ビューティ業界を志す学生、実際現場で活躍する人々に支持されています。

2.「ファッション販売」はアパレル販売員・ショップスタッフ必読

アパレル販売員、ファッション系の販売員の方には、これほど素晴らしい教科書はないことでしょう。
この雑誌には店舗で販売するにあたってのノウハウが全て掲載されています。

以下は2013年、11月号の掲載内容です。1冊だけでも十分に完全保存版のような内容です。

買い上げ客をどんどん増やす

[接客編]　相手のニーズを見極める

• タイプ１　敬遠していたお客さま
• タイプ２　接客しづらいお客さま
• タイプ３　対応できないお客さま

[買い上げ客アップテクニック]

• その１　好印象を与える
• その２　セカンドアプローチを意識する
• その３　試着では仕掛ける

[ＶＭＤ編]　無関心客を引き寄せる

[メンタル編]　プロとしての提案を行う

[まとめ]　買い上げ客を増やす鍵は自分力アップ

[ＯＬ１００人アンケート]

私たちが買う気になる商品・接客・売場

ＦＢリーダーの群像

マッシュホールディングス
「自社のブランドが大好きな仲間たちと究極の一体感をつくり上げたい」

お・も・て・な・し　「感動接客」の奥義

• お客さまの心を震わせるおもてなしの接客をするには
• ホスピタリティの本質を理解しよう
• さりげなく「心」を伝えるプロのテクニック
• トップ販売員の「私のおもてなし」

１０月商戦に異変！？

店長に教える売れないときの緊急対処法

• ◇動きが鈍いときのディスプレー変更の技術
• ◇苦しいときの売り方と接客の技術
• ◇売場をよみがえらせる「再編集」の技術

今どきＳ(スーパー)店長になろう！

• Ｓ店長に必要な管理能力
• Ｓ店長に必要なマネジメント力
• Ｓ店長に必要なポジティブ表現力
• Ｓ店長に必要な自己モチベーション力
• Ｓ店長に必要なチャレンジ力
• Ｓ店長に必要なチームづくり
• Ｓ店長に必要なデベロッパーとの関係
• 今どきＳ店長が実行していること

Ｌサイズの逆襲

市民権を得てメジャー市場に飛躍！？

• 「ぽちゃカワ」ブームがやって来た！
• 「注目セレクトショップ」モンスターズショップ

新店・新ＳＣダイジェスト

• ホリスターららぽーと横浜店（横浜市）
• サロン アダム エ ロペ アトレ吉祥寺店（東京・吉祥寺）
• ラトリエ フネートル代官山店（東京・代官山）
• バーニーズ ニューヨーク新宿店（東京・新宿）
• キュートキューブ原宿（東京・原宿）

※他にも連載内容あり、商業界HPより抜粋あり

アパレル販売員の方は店舗の異動がつきものです。さらには会社を変える人も多くいらっしゃいます。
この雑誌を読み続けることで会社が変わっても通用する技術を身に着けることが可能だと思います。
ただしターゲット層は20代～30代となっています。これはおそらくキャリアのあるアパレル販売員の方には新鮮味の足りない内容になってしまう面があるかと思います。ですので、お勧めは新人販売員の皆様です。

3、繊研新聞はファッション業界でビジネスをされる方

まさに繊研新聞はファッション業界の様々な分野でビジネスをされる方にはこれほど情報が網羅される発行物は他にありません。
WWDはトレンドを意識した内容、ファッション販売はアパレル販売員に特化した内容、それに対して繊研新聞はそれ以外のまさに作る分野、すならち素材や繊維、関連した工場。ファッション業界には様々な会社があります。
繊維会社、メーカー、小売店、OEM、工場、工場で使用する機械、様々な化学、技術など。ファッションに関連した業界のニュースを毎日お届けしています。

アパレルメーカーの方にも読んでいる方は多いのですが、販売員の方にはここまでの内容が必要かというと少し疑問が残ります。
ここまでの情報を把握したところで実務レベルで活用できることが殆どないことです。もちろん、活用の仕方は人それぞれですが、他にやることがあるかもしれません。
しかし、販売員から本社の企画職・バイヤーを目指す方はどのような新聞なのか、多少は読むことでこの業界がいかに大きな世界であるかを理解できると思います。

専門雑誌・ネットニュースは他にも沢山

他にも専門誌は沢山あります。例えば「商業会」、「販売革新」、ネットニュースを発行している「アパレルウェブ」、他にも専門誌は沢山あります。
今回は比較的、定番系のファッション業界誌、新聞を取り上げました。
さらに専門的な雑誌がありますので、ぜひ大きな書店などで確認してみてください。
皆様の活躍を心より願っております。

by アントロワ店長