一般の方からファッション業界関係者まで役立ちます
今回、ファッション製品によく使われている特殊素材をまとめました。専門的な文言をできるかぎり使わずに分かりやすくしています。一般の方はもちろん、ファッション業界関係者、アパレル販売員の方にも役立つ内容になっています。
一般のお客様には洋服を購入する際の参考にしたり、メルカリなどのフリマアプリで商品ページを作る際にも役立ちます。
常に確認ができるようにスマホでのブックマーク、お気に入りに保存されることをお勧めします。
洋服に使われる特殊素材とは
洋服やバッグ、シューズなどは様々な科学技術を使って天然繊維に近い生地感を作りだしているものがあります。また、科学技術を用いることで天然繊維では表現することが難しい生地感を作りだしています。
今回、ご紹介する生地はどなたでも一度は目にしたことのある一般的なものです。ぜひ一度振り返って確認いただけたらと思います。
洋服に使われる特殊素材の一覧(種類)
フリース
フリースの語源は「刈り取った羊毛」を表す言葉とされています。とても細かい繊維が表面を覆った秋冬に活躍するカジュアルウエアの代表的な素材です。ユニクロのフリースなどで人気になりましたのでどなたでも一度は着用されたことがあると思います。温かくお手入れも楽な点も特徴です。
フリースは石油を原料とする「PET(ポリエチレンテレフタラート)」を使用したポリエステル素材です。以前はペットボトルをリサイクルした素材が一般的とされていましたが、現在は価格が高いため、ほとんどは石油から作られたものになります。
フェイクファー
イミテーションファー(偽物の毛皮)と呼ばれる人工的に作られた毛皮です。現在は人道的な観点から毛皮を洋服に使用することは少なくなってきており、高級ブランドでもイミテーションファーが一般的になってきました。素材は主にポリエステルを原料としています。一般的になってきたことに伴い各繊維会社も本物に近いものを作り出しています。
フェルト
フェルトはコットン(綿:わた)を押し固めることによって作られた生地です。ワッペンや服の芯地によく使われています。
人工皮革(銀面タイプ)
皮革(レザー:本革)に似せたフィルムのようなものを別の生地の上に張り合わせた素材です。フェイクレザーとも言われます。エンボス柄やクロコダイル柄など動物の革の柄に似せたものが多いです。現在は人道的な観点から本革を洋服に使用することは少なくなってきており、高級ブランドでもフェイクレザーが一般的になってきました。
人工皮革(スエードタイプ)
化学繊維の中でもとても細い繊維を使って表面を毛羽立たせる加工がされた素材です。カラーや種類も豊富に作ることができます。こちらも同様に、現在は人道的な観点から本革を洋服に使用することは少なくなってきており、高級ブランドでも一般的になってきました。フェイクレザーは本革よりも取り扱いがし易く価格も手頃なことも特徴です。
ファッションのプロとして仕事に役立てよう
こちらのブログでは数多くある特殊素材の中から基本的なものを種類や名前、特徴を記載し写真付きで整理してあります。ファッションのプロとして仕事に役立てていただけたら幸いです。
2022年8月24日 ファッション専門!オークション代行&ブランド買取 アントロワ