一般の方からファッション業界関係者まで役立ちます
今回、ファッション製品によく使われてるレース生地をまとめました。専門的な文言をできるかぎり使わずに分かりやすくしました。一般の方はもちろん、ファッション業界関係者、アパレル販売員の方にも役立つ内容になっています。
一般のお客様には洋服を購入する際の参考にしたり、メルカリなどのフリマアプリで商品ページを作る際にも役立ちます。
常に確認ができるようにスマホでのブックマーク、お気に入りに保存されることをお勧めします。
レース生地とは
レースは1本または複数の糸を使用して、透かし模様を布や生地にしたものを言います。レースは種類が多くあります。カーテンやテーブル掛けなどでよく使われてることはもちろん、お洋服では高級ドレスやブラウスに使われたり、Tシャツなどのトップスの飾りとしても使用されています。
一般的なレース生地の一覧(種類)
チュールレース
チュール生地に刺繍を施した一般的なレース生地。お洋服でもブラウスによく使われるものです。
※チュール生地は六角形の網目になった薄い網状の布のことを言います。
ラッセルレース
チュール生地やマーキゼットに、縦糸で模様を編み込んであるのが特徴です。チュールレースとの見分け方は縦糸が目立つように編み込んであることです。
※マーキゼットとは縦糸、横糸とも強い撚りの糸(一般的に太い糸)を用いてからみ織にした、透けて見える薄い地の織物を言います。
カーテンレース
住居やオフィスなどで使用されるカーテンように使われる目の粗い編地のレースのこと。カーテンとして使用することで中からは見えやすく、外からは見えづらいといった特徴があります。
トーションレース
細い幅のレースのことを言います。最近ではお洋服の縁飾りなどでよく使われるようになりました。他のレースに比べると洗うことで縮みやすいことが特徴です。
ラッセルリバーレース
縦編みをレースラッセル機を使用することで変化させたレース生地です。ベースになる布(生地)とレース部分が共に縦編みになっています。
※ラッセル編み機は高品質なレースを安価につくることができ、現代の機械式レースはほとんどがラッセル編み機でつくられています。
ケミカルレース
基布に刺繍をし、化学処理で基布を溶かし、刺繍糸だけを残したレースのこと。重厚で豪華な見た目からドレスやフォーマルウエアに採用されることが多いです。
※基布(きふ と読みます)は紡績機械でレースを貼り合わせる布のことを言います。
エンブロイダリーレース
生地に刺しゅうするレースのことです。ケミカルレースやチュールレースも同様の手法。刺繍による立体感のある模様が特徴です。デザインや色の組み合わせなど、自由度も高いです。
リバーレース
縦糸にほかの糸を絡ませてレース模様を作ります。細い糸を撚り合わせて作り、繊細で緻密な柄出しが特徴です。熟練した職人が作ることが一般的なため、とても高価なレースです。
ニットレース
正式な名称ではないのですが細い糸を束ねて編み込み、レース生地のように仕立てたニット編みがニットレースと呼ばれています。カジュアルなワンピースなどに繊細さを加えます。
ファッションのプロとして仕事に役立てよう
こちらのブログでは数多くあるレース生地の中から基本的なものを種類や名前、特徴を記載し写真付きで整理してあります。ファッションのプロとして仕事に役立てていただけたら幸いです。
2022年8月23日 ファッション専門!オークション代行&ブランド買取 アントロワ